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2025年3月定例会を終えて。

  • shihomitama
  • 3月21日
  • 読了時間: 4分

 2月12日に始まり、予算特別委員会による4日間の予算審査を含む34日間の3月定例会は3月17日に終了しました。

 令和7年度予算は予算特別委員会の審査では、一般会計予算は6名の委員が反対、賛成は1名で否決、それ以外の国民健康保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険事業特別会計、下水道事業会計は可決でした。

 最終日の3月17日の予算委員長の報告の後に動議が出され、修正案が提案されました。

修正案の修正内容は、事業の30%をクラウドファンディングで集めようとしていた5つの事業を目標額に期間内に達成するかわからないクラウドファンディングを実施して経費を集めるのではなく、初めから一般財源を充てるようにすることが一つ。地域コーディネーターを2人から6人に増やすことな納得できないため、減額が2つ目。3つ目は大磯式部活動構築事業の指導者派遣業務委託料の削減で、歳入歳出を127億8411万3000円にすると言うものでした。否決されると4月以降の予算の執行ができなくなるため、否決回避のために提案された今回の修正案は、賛成10名反対3名で可決しました。

 私は今回予算特別委員会の委員長をさせていただきましたが、町長提案の令和7年度予算案は委員会も本会議も賛成で通せるような予算編成ではないと思いました。過去最高の予算額でありながら、町の義務としか言えない、町立の国府保育園の維持管理事業費を集まるかどうかわからない不確定なクラウドファンディングで集める、保育園の砂場と遊具の更新のための費用200万円の30%の60万円をクラウドファンディングで集めるというけち臭いとしか言えない町長の考え方が全く理解できません。

 クラウドファンディングを行う事業は、予定額に達しなかったら行わないのかという質問に対し、他の財源で補うと総括質問の際に答えていましたので、それなら、はじめから、一般会計予算で行うように予算付けするべきであるというのが多くの議員の考えでした。

 公平に物事をとらえることができない新聞記者の記事や、修正案に反対の議員や賛成はしたものの大磯式部活動の予算を削減したことに納得していない議員のSNSの発信で、修正案を提案した議員が悪者にされている感がありますが、こんな修正では甘すぎるという声もある中で、折り合いをつけた修正案であることを理解していただきたいと思います。また、否決にしてしまえば簡単ですが、それをしたところで、その後の職員がしなくてはならない作業にかける労力や時間は誰の特にもならないと考えた故の修正案提案と言うこともご理解いただきたい。

 減額対象の大磯式部活動構築事業については、令和6年度と同等の予算は残しています。令和6年度は土日の部活の指導者に対して、1部活1人に1時間2000円で6000円まで支払うとしていたものを、2人出ていたら、2人に対して支払いたいという理由が令和7年度予算案の増額理由でしたが、令和6年からスロースタートでやっていきたいという話であったこと、2人いたら2人に払うべきとわかっていながら、1部活1人でよいという形でスタートした事業であったことを考えると事業の内容を変更するのは、令和6年度決算審査後にすべきであるというのが修正案に賛成した議員の考えです。地域コーディネーター増員のための予算も同様に令和6年度決算審査後に提案すべきものと考えます。

 よほどの緊急事態でない限り、町の予算は、前々年の結果等に基づいて決めていくのが通常。どうしても通したい予算であるならば、予算案に計上する前に、議会への説明、議会の説得が不可欠だと私は思います。残念ですが、今の町には、そういう熱意が感じられません。仲のいいお友だちだけで、こっそり物事を進めようとするから、気が付かれた時に誤解されたり、反対されることになるという傾向のことが多いのだと思います。いろいろな世代の町民が町にはいるのですから、町民の分断を煽るような予算付けをせず、公平に、より多くの町民の暮らしのことに目を向け、町長には町政を行って欲しいと思います。


参考 クラウドファンディングの対象にされた事業 301万円の内訳

1.児童福祉総務運営事務事業 66万6000円のうちの17万円就学前に開催される   年長児の交流のための事業いそっこフェスティバルのサンドアート委託事業費

2.こども・若者みらいわくわく提案事業 100万円の内の30万円

3.保育園維持管理事業 200万円のうちの60万円

4.大磯式部活動構築事業 1509万7000円のうちの156万円

5.文化財保護事業 127万円のうちの38万円

  町指定文化財の保存管理省令交付金


 


 
 
 

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